「お伊勢参りは外宮から」が参拝順として正式です。
初めてお伊勢参りへ伊勢神宮を訪れる方は、まずは「外宮の回り方」を覚えましょう。

とはいえ、外宮だけでも敷地は広く見どころもたくさん!
どうやって回っていいのか不安に思う方も多いでしょう。
伊勢神宮の外宮を最初にお参りするのはなぜ?
外宮の正しい参拝順路がわからない
ご利益がいただける参拝方法がある?
外宮の御朱印がいただける場所はどこ?
などなど、お伊勢参りにいざ行こう!と意気込んだもののわからないことが意外と多いものです。
実は、正しい参拝順や参拝方法もありますので、ぜひ伊勢神宮へ行く前に基本的な参拝方法を知ってから足を運びましょう。
■神社の参拝方法の基本はご存知ですか?

■伊勢神宮「外宮」の参拝方法(初心者向け)について
【基本】初めての伊勢神宮|内宮の回り方や御朱印の場所(参拝マナー)
■伊勢神宮の年末年始の参拝について
【伊勢神宮】令和元年最後の御朱印|年末受付待ち時間や混雑回避注意点
【伊勢神宮】令和最初の正月御朱印|元旦や三が日の初詣待ち時間と混雑状況
■参拝後のお楽しみはできたての美味しい「赤福」!
伊勢神宮できたて赤福を食べるには?場所や行き方地図と営業時間や値段も
Contents
初めての伊勢神宮|「外宮から」始めるワケは?
外宮(げくう)の正式名称は「豊受大神宮(とようけだいじんぐう)」といいます。
御祭神は豊受大御神(とようけのおおみかみ)。
内宮の御祭神である天照大御神(あまてらすおおみかみ)の食事を司る場所です。
内宮の創建から約500年後に建てられたと言われており食事を司る神様であることから、「衣食住」やあらゆる「産業」の守り神として崇敬されています。
<「外宮から内宮の順番」と言われる理由>
伊勢神宮のお祭りでは、まず外宮で豊受大御神にお食事をお供えお祈りしてから内宮で行う「外宮先祭」という古来からの習わしがあります。
この習わしに従って、一般参拝者も外宮からお参りを先に行うのが正式となりました。
正しい参拝方法で伊勢神宮の神様にきちんとご挨拶をし、よいご利益をたくさんいただいて帰りましょう。
伊勢神宮「外宮」内の正しい回り方や参拝順路
それでは「外宮」の参拝方法に話を戻しましょう。
外宮の広い敷地内には見どころがいっぱいです。
事前にある程度わかっていないと、順路に迷い参拝にかかる時間がかなり長くなりそうです。
無駄な時間を使って失敗しないように、正しい順路に沿ってそれそれの場所のポイントや見どころをご紹介していきましょう。
■内宮(ないくう)についてはこちら

伊勢神宮「外宮」内の参拝順路を地図で確認
外宮を参拝する順路[1]~[5]と別宮のマップを作成しました。
※見づらい方は拡大縮小をしてご覧ください。
この地図の順番に沿って以下でご説明していきます。
順路[1]表参道火除橋(おもてさんどうひよけばし)

参道の入口にある橋です。
防火のための堀川が流れ、町の火災から神域を守っている事から「火除橋」と呼ばれています。
この橋を渡ると「神域」となりますので、お作法を守りながら気持ちよくお伊勢参りをスタートさせましょう。
手前の「お札」に「ここからは左側通行」と書かれています。
橋は左側を渡るのが決まりです。
反対に内宮は右側を渡るようになっています。
境内も同じく、外宮では左側を、内宮では右側を歩きましょう。
順路[2]清盛楠(きよもりぐす)

火除橋を渡ると右側にある推定樹齢800年以上と言われている巨大な楠があります。
その昔、平清盛が天皇の使者として参拝した際に楠が冠に当たり、枝を切らせたのが「清盛楠」の名前の由来なんだとか。
順路[3]手水舎(てみずしゃ)

手水舎は手や口を洗い清めるための場所。
最初に左手→右手の順に清め、左の手で水をすくって口をすすぎ、再度左手を洗い流してから、残った水で柄杓の柄を洗うのが正しい手順です。
不安な方はこちらで詳しく確認しておこう
御朱印巡り初心者は注意!神社でご利益をいただく正しい参拝方法とマナー
手水舎から第一鳥居と第二鳥居をくぐってまっすぐ進むといよいよ御正宮に到着です。
途中に神楽殿(御朱印がいただける場所)を通りますが、御朱印は「参拝の後」が鉄則ですからご注意を。
さらに進むと手前に古殿地(こでんち)という場所があります。

ご利益スポット「古殿地(こでんち)」へ立ち寄ろう!
20年に一度「式年遷宮(しきねんせんぐう)」というお祭りがあり、1300年も続けられている神宮で最も大切なお祭りをご存知ですか?
20年に一度新宮へお遷りする行事で、古殿地は、遷宮前に正宮が建っていた場所の事。
そのため、「神宮内屈指の聖なる地」とされています。
順路[4]御正宮(ごしょうぐう)
いよいよ御正宮へ到着です。
神域の最も奥にあるのが御正宮。
垣根が四重になっている建築様式は「唯一神明造(ゆいいつしんめいづくり)」と呼ばれています。
簡素で木が直線的で美しい事が特徴です。
「正宮(しょうぐう)」は、外宮の中で最も神聖な場所となります。
外宮では1500年間毎日朝と夕方に神様にお食事をお供えする「日別朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうおおみげさい)」が行われます。
ここでは「個人的なお願いはNG」です。
お願い事をするのではなく、「暮らしを守っていただいている日々の感謝」をするのが良いとされています。
順路[5]神楽殿(かぐらでん)[御朱印授与所]

参拝後は、神楽殿に立ち寄って御朱印をいただきましょう。
こちらの神楽殿は、外宮での祈祷の受付やお守り、お札、御朱印の授与を行っている場所となります。
入母屋(いりもや)造りといわれる建築様式で造られています。
銅板葺(どうはんぶき)の屋根の美しさを見ておこう!
■御朱印をいただく際のキホンを確認しよう

伊勢神宮「外宮」の別宮でもご利益をいただこう

外宮の別宮と呼ばれるのは4つあります。(上の地図参照)
・土宮(つちのみや)
・多賀宮(たかのみや)
・風宮(かぜのみや)
・月夜見宮(つきよみのみや)
そのうち、土宮、多賀宮、風宮が外宮の敷地内にあります。
御正宮の参拝後に参拝しましょう。
ちなみに、多賀宮は、外宮の別宮4社の中で最も位が高いお宮です。
個人的な願い事を叶えてくださる神様として知られています。
正宮のすぐ脇から多賀宮へ行く階段に繋がる道があり、98段の階段を上ります。
伊勢神宮「外宮」の基本情報
- 創建:478年
- 祭神:豊受大御神
- 住所:〒516-0042 三重県伊勢市豊川町279
- 電話:0596-24-1111
- 拝観時間:
1月~4月 5:00~18:00
5月~8月 5:00~19:00
9月 5:00~18:00
10月~12月 5:00~17:00 - 休業:年中無休
- 料金:参拝無料
- 交通:
(1)近鉄・JR伊勢市駅から徒歩で5分
(2)近鉄宇治山田駅から徒歩で8分
まとめ
外宮の回り方について理解していただけたでしょうか。
表参道火除橋
↓
清盛楠
↓
手水舎
↓
(古殿地)
↓
御正宮
↓
(多賀宮)
↓
神楽殿[御朱印授与所]
の順番が基本です。
途中にいろいろな誘惑があると思いますが、順路を守ってよいご利益をいただいて帰りましょう。
まとめ
お伊勢参りをよりよい旅にしたい場合は、事前に計画することが重要です。
どうしても行きたい場所や立ち寄りたい場所に行くためにはどういうルートがよいのかは人それぞれですが、
伊勢神宮参拝の基本的なお作法も重要です。
よりよいご利益を頂いて帰りたい方は、参拝のルールを知っておくと役立ちます。
■伊勢参り「内宮」参拝の基礎知識
【基本】初めての伊勢神宮|内宮の回り方や御朱印の場所(参拝マナー)

■伊勢参りのお楽しみは名物「赤福」!
伊勢神宮できたて赤福を食べるには?場所や行き方地図と営業時間や値段も

最後までお読みくださいましてありがとうございました。